青い部屋

クリスタルのの

学森舎トークイベント たむちんとふかせさん

破壊と日常の動画配信者 アンダーグラウンド動画配信の文脈と飲み会

 

先日、学森舎へこちらのイベントを見に行きました。

ずっと気になっていたのですが、当日まで忘れていて30分前くらいにふかせさんがツイートしてるのをみて予約もなしにおじゃましました。

学森舎はシェアハウスなのですが、いろんな人が出入りしているようで京都にもこんな場所あったんだ〜って思ってます。

 

で、肝心のイベントですが、いろんな人が後悔していたというのを聞いて、満足なイベントではなかったかのようにみえたのですが、個人的にはユーチュバーのたむちんさんとキャス主のふかせさんとその辺りの年代の思考っていうのがめちゃくちゃよくわかって終わってから思い返してみても何となく関心してしまうトークイベントでした。

忘れないようにブログに書きます。

 

まず僕ら23歳あたりの人たちって高校のときまだガラケーだったんですよね。当時って、インターネットで自己主張するなら、2ちゃんねる掲示板か、チャットとか、ツイッターもそんなにはやってなかったし、互換サイトとしてデコログとか魔法のiらんどとかグリーとかモバゲーとかmixiとかいうSNSサイトとかで、表現・創作活動をするにしても統一されたSNSサイトをつかって活動することができなかったからジャンルごとにいろんなSNSを使い分けてたように思えます。

そのせいで、特定の人しかそのジャンルに触れる事がなかったのでオタクが嫌悪されたり、ロリィタファッションとかコスプレとかいう現時点でポップカルチャー側のサブカル文化があんまり発展しなかった。

それから時間が経ってスマホが普及してみんながインターネットに気軽に触れられるようになってから、ツイッターとかYouTubeとかがちゃんと機能して、インターネットがネクラなオタクだけの文化じゃなくなった。

それまで、いろんなSNSのいわゆるオタク側にいた住民たちと、インターネットを比較的つかっていたリア充勢が統一されたSNSに一気に集まってきて、オタクとかロリィタとかコスプレとかの偏見もそうなくなってきてゲイとかレズビアンとかも認知されてきてめちゃくちゃオープンな時代になったんだろうなと考えている。

一番わかりやすいのがハロウィンの時期に今まで嫌悪されていたコスプレをするっていう文化が産まれてきた事、コレマジで革命的 あと、やみかわいいが流行って今まで「メンタルヘルス板」にいた子達がこぞってメンヘラを主張してアンダーグラウンド側に居るべき人たちが地上に出てきちゃったこと。メンヘラってワードがそもそもの意味を失って、もはやメンヘラがポップカルチャーになりつつあること、 あと、アニメ見るっていってもげげーオタクだ〜って反応がまずなくて、俺も見るよ私も見るよってなっちゃうこと。

 

そんなインターネット文化の変化で肝心なのがたむちんさんとかふかせさんとかの20歳位の年代、有名人で言えばりゅうちぇるとかの今「若いね」って言われる大人の年代の子達。そういう年齢の人がいつの時代でも流行をつくったりしてるんだけど、私たちの年代の人たちが20歳だったころに比べて明らかに違うのが思考回路。20歳の子達とそれ以上の子達ってインターネットや世間に対しての考え方がまったく違う。

一番の要因は明らかに高校時代にインターネットに触れたかどうかなんだけど、20歳以下はあきらかに自分でちゃんと考えられるようになったときより前からもう密接にネットに関わっていて、ネットの人と会う事なんて抵抗なんてないし、ネットに本名をさらすことも家を晒す事もなんとも思ってない。

小学生ユーチューバーが住所さらしちゃって困った事になったアレが一番わかりやすい例ですよ。平気でSNSに学校名書いちゃうひともいるしね。

あとりゅうちぇるがもじもじくんで言ってた大人が女はこっち、男はこっちみたいな分け方をしたときに、「男とか女とかもうよくない?」って発言した事、コレマジでこれからの世間の男女のありかたを変える決定的な発言だったんじゃないかなと…

 

20歳より上の人って、インターネットと生活が密接にかかわってたかっていうと、そういうヘビーユーザーもいるけど基本的にはウォッチャー側の娯楽か、一部の人間の表現の場で、ツイッターみたいに日常を晒す様な使い方はしてこなかったと思う。だから、どっちかというとインターネットは表現の場であるっていう前提が大きくて、そこが20歳の子達とイベントで考えが全く合わなくて喧嘩になった一因なのなかなあと。

司会者の方が「今後インターネットをどうしていきたいですか」っていう趣旨の質問をしたときに「どうもこうもない ただ普通にたのしんでるだけ」っていうやり取りがその文化の違いを明確に表してた場面だったと思う。

彼らにとってインターネットはもう生活の一部で有名になったからってそれを使って世界を変えようなんて考えても居ないだろうし、このまま息をするようにインターネットを消費するだけで大人が考えているような発展性とかは全くないと思う。

物心ついたときからネットがあって、そこに普通の日常を書き込んで共有して、そういう使い方をしてきたからこそインターネットでどうこうしたいとかはそもそもなくて、元々センスのある活動的な一癖ある子達、少し前だったら拒否されちゃうような人たちが世間に受け入れられて、人気になった結果なのかなと感じた。

 

 

あ、わかりやすいかなって思ってはっきりいっちゃったけど、20歳以下とそれ以上の人たちの間に居る人もいて、それが僕なんですが、20歳以下の考え方に近い人とそれ以上の人たちの考え方に近い人のミックスがいるので必ずしもそうとはかぎりません。

 

トークイベントについては賛否両論あると思うし、ネットで悪くいってるのも見たけど私はインターネットすっげえな って思えたからめっちゃいいイベントだったと思います。

 

超たのしかった!

 

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